競艇のナイターで勝つ方法|開催場ごとの特徴と予想のコツを解説!

7つの競艇場で開催される、夜の時間帯の競艇レースと言えば「ナイターレース」
実は、開催時間以外でもデイレースと異なる部分が多々あり、予想ポイントも違うのはご存知ですか?

ナイターレースの時間帯によっては、競艇水面などに大きく変化が見られます。

そこで今回は、

  • ナイターレースとは何か
  • ナイターレースの特徴は?
  • ナイターレースが実施されている各競艇場の特徴は?
  • ナイターレースの予想のコツは?

など、ナイターレースを予想する際に身につけておきたい基礎知識をご紹介します!

そもそもナイターレースとは?

ナイターレースとは、午後2時過ぎから夜9時頃にかけて行われる競艇レースのことです。

競艇場では1日でレースが12回行われますが、具体的なスケジュールは次の通り。

14:30頃:第1レースが開始

18時頃:第6〜7レース

20:30頃:最終の第12レース

ナイターレースと言っても、第1レースは午後の明るい時間からスタートしています。

20時頃に1日のレースで最も盛り上がる第12レースが行われるので、仕事終わりの方でも楽しめますね。

ナイターレースの開催日程はどこで確認ができる?

競艇の公式HPでは、ナイターレースの開催日程を確認することが可能です。

「本日のレース一覧」を見ると月のマークが付いているレースがありますが、こちらがナイターレースです。

例えば上の一覧を見ると、蒲郡競艇場、大村競艇場の2ヶ所でナイターレースが開催されていたことが分かりますね。

ナイターレースは、全国のうち少なくとも1つ以上の競艇場で開催されているので、ほぼ毎日夜のレースを楽しむことができます。

テレボートでは、全国の舟券をインターネットから購入できるので、家にいながらナイターレースを予想できますね。

ナイターレースの特徴は?

「夜のレースは、昼とは何が違うの?」と疑問に思う競艇初心者の方へ向けて、ナイターレースの特徴をご紹介します。

  1. 気温や水温が下がるとモーターの性能が良くなる
  2. スタートが日中より難しくなる
  3. サンセットレースでは大時計が見えない

特徴①:気温や水温が下がるとモーターの性能が良くなる

ナイターレースでは季節によって程度が異なりますが、基本的に日中は暖かく、日没後は気温や水温が下がっていきます。

また競艇場では、水温や気温が下がると空気が凝縮し、酸素の密度が上昇します。そして、エンジンの体積効率が増し、モーターの出力も上昇。つまり、ナイターレースでは優良なモーターほど、性能が良くなる傾向にあります。

モーター性能が良くなると、次のようなレース展開になります。

  • 出足のパワーが増す→インコースを走る艇がイン逃げしやすい
  • プロペラが良く回る→スピード勝負になりやすい

パワーもスピードも優れた、迫力あるレース展開が見られるナイターレース 。予想では、気温や水温の変化に関して意識しつつ、モーターの調子も良く見ておきましょう。

またナイターレースでは1コース1着率が昼より上がるので、予想時はモーターの足の強さに注目しましょう。

特に優良なモーターは気温や水温が影響し、より性能が良くなります。よって期待が持てるレース展開を巻き起こしてくれる筈です。

特徴②:スタートが日中より難しくなる

ナイターレースのスタートは、日中よりも難しくなる傾向にあります。

これは日が落ちたことでナイター照明(カクテルライト)が点灯し、スタート周辺の様子が変わるため。

通常、昼間のレースに出場する競艇選手は、空中線などの目標物を見ながら艇のスピードを調整します。

特にアウトコース側は助走距離が長いため、多くの目標物を見ながらスタートタイミングを合わせていますが、ナイターレースは同じようにいきません。

ナイターレースでの目標物は内照式の標識板に限られ、同じような定時定点になりがち。
その影響か、選手はほぼ同時に近いタイミングのスタートを始めるので、横一線のスタートが増えるわけです。

ナイターレースでは、選手の平均ST(スタートタイミング)の数値が当てにならない可能性があることを押さえておきましょう。

特徴③:サンセットレースでは大時計が見えない

夕方のレースを示す「サンセットレース」は、日没が近づくと大時計の針が見えない現象が発生します。

通常、選手はスタンドに設置されている大時計の12時〜1時の間に入った針を確認してスタートを切ります。

しかし、夕方になり大時計の後ろに太陽が隠れると、大時計が逆光で針を隠してしまいます。

結果、思い通りのスタートを切れなかった選手が続出し、荒れたレース展開が待ち受けます。

しかし、走り慣れた地元の若手レーサーが練習を生かしたレースを見せ、高配当が飛び出すこともあります。

ナイターレースは全7会場で行われる!

ナイターレースは、全国24ヶ所の競艇場のうち、次の7会場で開かれています。

  • 桐生ボートレース場
  • 蒲郡ボートレース場
  • 住之江ボートレース場
  • 丸亀ボートレース場
  • 下関ボートレース場
  • 若松ボートレース場
  • 大村ボートレース場

「住之江ボートレース場」は一部のレースを除き通年ナイター、その他の6つのボートレース場は1年中ナイターを開催しています。ここでは、各レース場の特徴をご紹介します。

桐生ボートレース場

ボートレース初のナイター競走を開始し、現在は通年ナイター開催になった群馬県みどり市の「桐生ボートレース場」。

水質 干満の差 風の強さ 波の高さ 水面の広さ
淡水 無し 普通 普通 普通

全24ヶ所の中で最も新しくできた競艇場は、ピットから2マークまでの距離が165m。これは、全国3位の長さに設定されています。

また、全ボートレース場の中で最北部、標高124mに位置。標高が高いので、モーターのパワーが弱まる傾向が強いです。

しかし、赤城おろしの偏西風が吹く冬から春は追い風になり、冬はスタート時の加速がつきやすく、1コースが不利になりやすいのです。そのためモーターの機力差が出やすく、機力の高いモーターが有利です。

予想の際は、1年を通して不安定な風の影響やコースの癖を読み解くことが勝敗を分けそうです。

蒲郡ボートレース場

1999年からナイターレースをスタートさせ、2007年からすべての開催レースをナイターにし、「100%オールナイター」のキャッチフレーズでおなじみの愛知県蒲郡市の「蒲郡ボートレース場」。

水質 干満の差 風の強さ 波の高さ 水面の広さ
汽水 無し 普通 低い 普通

水面は、全国の24競艇場の中でも一番の広さを誇るので、選手は1マーク・2マークともに全速で握って攻めることができます。

したがって、若手選手でも活躍できるスピード勝負になりやすいレース展開になります。

またイン逃げができる選手や、2〜5コースの「まくり」「まくり差し」が決まりやすいので、予想時に注目すると的中率がよりアップするでしょう。

住之江ボートレース場

2006年よりナイター開催を始め、2019年のグランプリは初のナイター開催となった大阪府大阪市の「住之江ボートレース場」。

水質 干満の差 風の強さ 波の高さ 水面の広さ
淡水 無し 弱い 低い 狭い

コースが狭く、スタート時の波が跳ね返って1週目の2マークでぶつかることが多いです。

この影響で、2マークに引き波が残ることも多々あり、レースでは逆転劇も度々見られます。

引き波が残る原因は、競艇場がコンクリート護岸に囲まれているため。住之江ボートレース場には消波装置が設置されていますが、護岸までの距離も短いので波が消えにくいです。

丸亀ボートレース場

2009年4月21日には四国初のナイター開催を行い、現在はナイター専門となった香川県丸亀市の「丸亀ボートレース場」。

水質 干満の差 風の強さ 波の高さ 水面の広さ
海水 あり 普通 普通 狭い

冬になると強い北風が吹くので、1マーク側に防風ネットが設置されています。それでも水面全体の風を防げず、満潮時になると2マーク付近は満ち潮と北風がぶつかることで波立つこともしばしば。

波の影響を受け、本来の選手の実力がレースで発揮されないケースもあります。

予想の際は、水面状況の把握と選手の実力の差を見極めることが大切になりますね。

下関ボートレース場

「海響ドリームナイター」の愛称で、2017年4月からオールナイター開催となった山口県下関市にある「下関ボートレース場」。

水質 干満の差 風の強さ 波の高さ 水面の広さ
海水 あり 普通 高い 広い

海水で広い静水面なのでパワー勝負になりやすく、ベテラン選手よりも若手選手がスピード戦で活躍することもあります。

特に、スタート展示の際に出足が良いモーターで前付けを狙ってくる選手は、レース本番でもモーター上位でパワーのあるレースを見せてくれますよ。

若松ボートレース場

2008年から通年ナイター場になった福岡県北九州市の「若松ボートレース場」。

水質 干満の差 風の強さ 波の高さ 水面の広さ
海水 あり 強い 高い 狭い

基本的にインコースが有利ですが、向かい風や追い風が6m以上になると1コースの1着率がガクッと落ちます。

そして、干潮になればなるほど、「まくり」が決まりやすくなります。潮の満ち引きもレース予想では重要だと覚えておきましょう。

大村ボートレース場

2018年9月からナイターレースを開催している長崎県大村市の「大村ボートレース場」。

水質 干満の差 風の強さ 波の高さ 水面の広さ
海水 あり 強い 普通 普通

全国で唯一の横ピットの競艇場では、ピットがスタートラインと斜めになるようスタンドの横に設置されています。

加えてコースの距離が短いので、枠なり進入が多くなります。よって、競艇初心者でも予想しやすいと言えますね。

ナイター予想で勝つために欠かせない4つのポイント

ナイターレースはデイレースの予想とは違う点が4つあるので、ナイターレース特有のポイントを押さえておく必要があります。

  1. 選手のナイター適正力を見極める
  2. 前走がナイターレースだった選手に注目する
  3. ナイターレースが行われている会場は地元の選手が活躍しやすい
  4. 1号艇を1着で予想

以上の4つのポイントさえ押さえておくと、的中率が上がる可能性が高くなりますよ!

ポイント①:選手のナイター適正力を見極める

ナイターレースでは、選手のナイター適正力を見極めましょう。

10代から60代まで、幅広い年齢層がいる競艇選手ですが、選手の力が最大限に発揮されるピークは35歳と言われているので、歳を重ねる毎に動体視力の低下と向き合いながらレースを行います。

そして、ナイターレースは時間が経つと大時計の針が見にくくなり、カクテルライトで照らされた水面や波の見え方を変えてしまいます。

結果動体視力の衰えたベテラン選手は、ナイターレースでの活躍が厳しくなるわけです。ちなみに、ナイターレースでベテラン選手が優勝するのは珍しいことでもあります。

動体視力の良い若手選手が活躍しやすい

一方、動体視力の良い若い選手は、スタートを決めスピードの乗ったレース展開が期待できます。

競艇ではどんなに旋回技術が優れたベテラン選手でも、スタートが決まらなければ勝つことは難しいです。

そのためナイターレースでは、若手選手に賭けてみると高配当を期待できる確率が高まりますね。

ちなみに、動体視力の衰えは40歳から来ると言います。出走表などで選手の年齢を確認しておくとレース展開が読みやすいですよ。

ポイント②:前走がナイターレースだった選手に注目する

予想のコツの2つ目は、前走がナイターレースだった選手に注目しましょう。

前走がナイターレースだった選手は、前走が昼間に行われたレースだった選手と比べ、ナイターレース特有のスタートや水面に慣れている場合が多くなります。

つまり日中の本来の実力が発揮できるレース展開を見せてくれるので、予想者の的中率も上がります。

特に、初日はナイターレースに慣れている選手と慣れていない選手の差が出やすいので狙い目ですよ。

反対に、最終日にはどの選手もナイターに慣れているので、前走の差は出にくいと考えたほうが良いですね。

ベテラン選手でも、慣れていない水面では実力を発揮しにくいと捉えましょう。

ポイント③:ナイターレースが行われている会場が地元の選手は活躍しやすい

ナイターレースが開催されている競艇場に所属する選手は、普段の練習から昼夜の変化に慣れています。出走表などで確認しておきましょう。

特に「群馬、大阪、香川、長崎」の4つの支部の選手に注目することをおすすめします。

4つの支部には、ナイターレースを開催する競艇場しかありません。つまり、普段からナイターでの練習が可能です。

そのため、「カクテルライトによる水面の反射」「大時計の針が見えない」「スタートが難しい」などの対策もしやすく、レースでは有利に走ることができます。

ポイント④:1号艇を1着で予想する

競艇のナイターレースの予想のコツの4つ目は、1号艇を1着で予想することです。

ナイターレースが開催されている競艇場の1コースの1着率を「レース全体」と「ナイターの時間帯のレース」で比べた表を見ると下のようになります。

競艇場名 ナイター 全体
桐生 61.0 % 51.3 %
蒲郡 69.0 % 57.6 %
住之江 64.2 % 58.7 %
丸亀 63.0 % 52.6 %
下関 66.2 % 58.8 %
若松 65.2 % 54.9 %
大村 77.3 % 68.3 %

(参考:艇国DATE BANK:2018年11月1日 ~ 2019年10月31日)

上の表から、ナイターの時間帯のレースの1コースの1着率は、全体に比べて6~11%も高いことが分かります。

ナイターの1コースの1着率は7ヶ所すべてで60%以上なので、1コースへの信頼度は高いと考えられますね。

中でも、大村ボートレース場ではナイターの1コースの1着率が77.3%と非常に高い数値。

そして、競艇では1号艇が1コースからスタートすることが多いため、「1コース=1号艇」と考えて良いでしょう。

ナイターの時間帯のレースで予想に迷ったら、とりあえずは1号艇を1着にしてみると的中率が上がりますよ。

まとめ:ナイターレースは独特な特徴があるが高配当も期待できる

今回は、競艇のナイターレースで勝つための開催場ごとの特徴と予想のコツを解説してきました。

〜ナイターレースまとめ〜

  • ナイターレースとは、午後3時頃から夜にかけて行われるボートレースのこと
  • 気温や水温が下がるとモーターの性能が良くなるので迫力あるレース展開が見れる
  • サンセットレースでは大時計が見えないなど、スタートが日中より難しくなる
  • 1コース1着率が日中と比べ上がる
  • 選手のナイター適正を見極める必要あり
  • 開催地の特徴を押さえるとより正確な予想ができる
  • 前走がナイターレースだった選手に注目する

ナイターレースは、時間が経つにつれ水面や気温などが変化していきます。デイレースに比べて独特な特徴があるので、波乱のレース展開が起きることもしばしば。

そして、実力のあるベテラン選手が活躍しづらいので、若手選手でも高配当が期待できますね。

現在、ナイターレースが開催されている競技場は全7ヶ所。ぜひナイターレースを予想する際には、各競艇場の特徴を考えながらレース展開を予想しましょう。