1952年に開業し、2012年に新スタンドがオープンした香川県丸亀市にある「丸亀競艇場」。2009年4月21日には四国初のナイター開催を行い、現在はナイター専門となっています。
海水の競争水面なので、潮の満ち引きや風によってレース展開が変わってきます。そのため、しっかり競艇場の特徴を理解しておくと予想が立てやすいですよ。
この記事では、
- 水面の特徴は?
- 予想の際に役立つポイントは?
- ナイターの攻略法は?
以上、丸亀競艇場のナイターに関して解説していきます!
丸亀競艇場の水面の特徴は?
丸亀競艇場は、通年ナイター開催で「ブルーナイター」の名称で、2009年4月から全国で5ヶ所目のナイターレースをスタートさせました。ここでは、丸亀競艇場の水面の特徴についてご紹介します。
水質 | 干満の差 | 風の強さ | 波の高さ | 水面の広さ |
海水 | あり | 普通 | 普通 | 狭い |
- 海水の水質なので体重が重い選手が活躍しやすい
- 潮の満ち引きによる水位差が大きい
- 防風ネットを設置しているが、冬場は強い向かい風が吹く
特徴①:海水の水質なので体重が重い選手が活躍しやすい
丸亀競艇場は瀬戸内海に面し、水質は海水です。海に面していますが、石垣で囲まれているため、水面はとても綺麗。
そして海水は浮力が働くので、体重の重い選手が活躍しやすい傾向にあります。予想の際は、出走表などに書かれた体重を確認しておきましょう。
特徴②:潮の満ち引きによる水位差が大きい
丸亀競艇場は、2マークの後ろ側から海水が出入りしているため、潮位差は最大2mにもなります。結果、荒れた水面コンディションになりやすく、波乱のレースが起きやすいです。
- 満潮時=追い潮でスタート時に加速しやすい
- 干潮時=スピードとパワーを発揮できる
満潮時はスタートのときに加速しやすいので、選手はフライング事故を防ぐためにスタート直前でレバーを放ってしまうことがあります。結果、凹んだスタートの外の艇が「まくり差し」で高配当を叩き出すことも。
一方、干潮時にはスピードとパワーを発揮した迫力ある勝負となり、センターからの全速ターンが決まりやすいです。
これはスタンド側に並ぶ捨て石が人工の消波装置になるので、艇が走りやすくなるためです。
特徴③:防風ネットを設置しているが、冬場は強い向かい風が吹く
丸亀競艇場は、1年を通して北からの向かい風が吹きます。特に、冬になるとより強い北風が吹くので、1マーク側に防風ネットが設置されています。
それでも、水面全体の風を防げず、満潮時になると2マーク付近は満ち潮と北風がぶつかることで波立つこともしばしば。
バランスを崩す選手も多く、安定板を使用したレースになることも多々ありますよ。
丸亀競艇場のナイターレースの予想の際に役立つポイントは?
丸亀競艇場でのナイターレースの予想の際は、
- ナイターレースでは1コースの1着率が6割を超える
- 全国的に中位の広さなので思い切りの良いレースができる
以上の2つのポイントを覚えておくと良いでしょう。それぞれ解説していきます。
特徴①:ナイターレースでは1コースの1着率が6割を超える
丸亀競艇場のコース別成績をまとめました。
コース | 出走数 | 勝率 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
1 | 2299 | 7.71 | 52.6 % | 70.3 % | 79.5 % |
2 | 2295 | 5.50 | 13.6 % | 38.6 % | 56.9 % |
3 | 2297 | 5.17 | 12.4 % | 31.7 % | 50.7 % |
4 | 2289 | 5.23 | 12.3 % | 30.9 % | 53.0 % |
5 | 2293 | 4.20 | 6.6 % | 19.0 % | 37.2 % |
6 | 2269 | 3.22 | 2.5 % | 9.9 % | 23.6 % |
(※集計期間:2018年11月1日 ~ 2019年10月31日、艇国データバンク)
上の表を見ると、1コースの1着率は52.6 %と比較的高い傾向ではあります。しかし、18時以降のナイターレースで見ると、1コースの1着率が63.0 %とさらに高くなります。
コース | 出走数 | 勝率 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
1 | 1033 | 8.36 | 63.0 % | 79.0 % | 86.9 % |
2 | 1030 | 5.53 | 11.0 % | 39.2 % | 58.3 % |
3 | 1029 | 5.01 | 10.0 % | 29.3 % | 48.0 % |
4 | 1026 | 5.09 | 10.0 % | 29.0 % | 52.1 % |
5 | 1030 | 3.98 | 4.1 % | 16.3 % | 34.6 % |
6 | 1017 | 3.06 | 1.8 % | 7.5 % | 20.9 % |
(※集計期間:2018年11月1日 ~ 2019年10月31日、艇国データバンク)
特徴②:全国的に中位の広さなので思い切りの良いレースができる
丸亀競艇場のスタートライン場のコース幅は58.5m、1マークスタンド側42mと1マークの振りを他のレース場と比較すると中位の広さになっています。
それでも十分な幅は確保されているので、イン優勢ながらも、センターで全速戦が起こりやすいです。そのため、思い切りの良いレース展開を見ることができますね。
丸亀競艇場でのナイターレースの攻略法は?
では実際に、丸亀競艇場でのナイターレースで予想する際の攻略方法をご紹介していきます!
- 荒れた水面コンディションの際は予想を変更すべし
- 決まり手は多彩なので地元選手に注目しておく!
攻略法①:荒れた水面コンディションの際は予想を変更すべし
風と潮がレースに与える影響が大きい丸亀競艇場。荒れた水面になる際は、水面状況と選手の実力を見極めることが大切です。
インコースが比較的に強い傾向ですが、満潮・風が緩やかな場合のみと捉えておくと予想がしやすいですね。
攻略法②:決まり手は多彩なので地元選手に注目しておく!
丸亀競艇場では、さまざまなレース展開を見ることができます。実際にコース別の決まり手を見てみると以下のように。
逃げ | まくり | 差し | まくり差し | 抜き | 恵まれ | |
1コース | 94.7% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 4.8% | 0.3% |
2コース | 0.0% | 27.2% | 63.6% | 0.0% | 9.0% | 0.0% |
3コース | 0.0% | 41.7% | 7.4% | 38.8% | 11.9% | 0.0% |
4コース | 0.0% | 41.2% | 25.3% | 25.3% | 4.7% | 3.1% |
5コース | 0.0% | 10.8% | 8.1% | 70.2% | 10.8% | 0.0% |
6コース | 0.0% | 25.0% | 6.2% | 56.2% | 12.5% | 0.0% |
(※集計期間: 2018年8月1日 ~ 2019年10月31日、BOAT RACE)
1コースの「逃げ」は、94.7%も決まっています。一方で、2コースが「差し」。5、6コースは「まくり差し」。3、4コースは「まくり」の割合が高いことが分かります。
それでも地元選手などスタート勘がしっかりしている選手がいる場合はイン逃げが優位になります。周回展示の際にしっかりチェックしておきましょう!
まとめ:丸亀競艇場は水面状況の把握と選手の実力の差を見極める
丸亀競艇場のナイターレースに関して解説してきました。
〜丸亀競艇場のナイターレースまとめ〜
- 18時以降の1コースの勝率は高くなる
- 荒れたコンディションの際は予想を変更すべし
- 潮の満ち引きによる水位差が大きい
- 無風の時期が無い
- 決まり手は多彩だが地元選手に注目しておく
海水の競争水面なので、潮の満ち引きや風によって水面状況が変わる丸亀競艇場。水面が荒れているときの予想は特に注意が必要です。
予想の際は、水面状況の把握と選手の実力の差を見極めることが大切になりますね。