午後から夜の時間帯にかけて開かれる「ナイターレース」。
同じ競艇場でも、ナイターレースと昼間のレースでは競艇場に特徴が変わってきます。そのため、的中率を上げるためにはナイターレースの特徴を知っておきましょう。
今回の記事では、ナイターレースに関し
- ナイターレースは何時頃始まるの?
- 水温の変化はあるの?
- 暗さはレースに影響するの?
- 選手はどう対応するの?
- 予想する際の注意点は?
など、ナイターレースの特徴から予想への影響を解説していきます。ナイターレースを予想する際の参考にしてくださいね。
ナイターレースは何時から始まる?
ナイターレースとは、午後から夜にかけて行われる競艇のことを指します。
競艇場では1日のうちレースが12回行われますが、具体的な流れは次の通り。
14:30頃:第1レースが開始
↓
18時頃:第6〜7レース
↓
20:30頃:最終の第12レース
ナイターレースと言っても、第1レースは1日のうちで最も気温が高い時間に行われています。
ナイターレース時の気温は?
ナイターレースと日中の違いといえば、やはり気温です。季節によって程度は異なりますが基本的に日中は暖かく、日没後は気温が下がって肌寒くヒンヤリしています。
つまり、レースが進むにつれて気温が下がっていくことになります。
競艇は昼間は30度ぐらいあっても、夜に25度ほどに下がればエンジンの噴き方が全く変わるので、レーサーも大きなモーター調整が必要に。
そのため、ナイターレースの予想時は、気温の変化に関しても敏感になる必要があります。
ナイターレース時の水温の変化は?
ナイターレースでは、気温に合わせて水温も徐々に下がっていきます。
競艇場内は、水温や気温が下がると空気が凝縮し、酸素の密度が上昇。すると、エンジンの体積効率が増し、モーターの出力が上がります。つまりナイターレースではモーター性能が良くなるんです!
モーター性能が良くなると次のような利点があります。
- 出足のパワーが増す→1コースを走る艇がイン逃げしやすくなる
- プロペラが良く回る→スピードが出やすい
結果、ナイターレースでは1コースの1着率が上がります。そのため、予想時はモーターの足の強さに注目しましょう。
特に、優良なモーターはより性能が良くなるので、期待が持てるレース展開となります。
暗さはどう影響する?
時間が経つにつれて、周囲が暗くなるナイターレース。暗さは、レースの展開に大きく影響していきます。ここでは、夜の暗さがレースに及ぼす影響についてご紹介します。
- スタートが難しくなる
- 1コース1着の確率が高くなる傾向にある
- サンセットレースでは太陽の傾きに注意
特徴①:スタートが難しくなる
「ナイターレースのスタートは難しい」と言われています。
実際、競艇場内でナイター照明(カクテルライト)が点灯すると、スタートの方法が変わります。
競艇選手は、昼間のレースでは目標物を見ながら艇のスピードを調整。特にダッシュ勢(アウトコース側)は助走距離が長いため、多くの目標物を見つつスタートタイミングを合わせます。
しかしナイターレースでの目標物は、内照式の標識板に限られてしまいます。
結果的に横一線のスタートが多くなるので、自分のタイミングでスタートを始めることができないわけです。
つまり、ナイターレースでは、選手の平均ST(スタートタイミング)の数値が当てにならない可能性があることを押さえておきましょう。
特徴②:1コース1着の確率が高くなる傾向にある
ナイターレースでは、A級選手を1号艇に入れたシード番組や進入固定レースも多くなり、昼間のレースに比べて1コース1着の確率が高くなる傾向があります。
そして、ナイターで走るレーサーは、本番レースの2レース前にはスタート練習へ出るよう義務づけられているので、本番レースと近い環境でスタートが可能に。
たとえ地元選手でなくてもある程度水面に慣れてからレースに臨めるため、1コース1着率が高くなります。
特徴③:「サンセットレース」では太陽の傾きに注意
「ナイター」と言っても、15時頃から始まるナイターレース。そのため、夕方のレース(6レース前後)は「サンセットレース」と呼ばれます。
このサンセットレースは、日没が近づくと、太陽の位置が問題になってきます。
通常、選手はスタンドに設置されている大時計の針が12時〜1時の間に入った時を基準にしてスタートを切ります。
しかし、夕方になると大時計の後ろに太陽が隠れるので、逆光が針を隠すことに。
結果、思い通りのスタートを切れなかった選手が続出するので、波乱のレース展開が待ち受けます。ですが地元のレーサーは走り慣れているので太陽の影響をあまり受けず、結果高配当が期待できます。
ベテラン選手はナイターレースが苦手!?
ナイターレースは、ベテラン選手にとって鬼門と言えるレースです。
10代から60代まで、幅広い年齢層の競艇選手。しかし、競艇選手のピークは35歳と言われています。ベテラン選手は若手に比べ動体視力が低下しているので、若干不利な状況の中、レースへ挑むことになります。
また、ナイターレースの時間は、時間が経つと大時計の針が見えづらくなりますし、カクテルライトで照らされるので水面や波の見え方が変わってしまいます。
結果、動体視力の衰えたベテラン選手は、レースでの活躍が難しくなります。ナイターレースでベテラン選手が優勝するのは珍しいことです。
一方、動体視力の良い若手選手は、スタートを決めやすくスピードの乗ったレースを展開できます。
ナイターレースを開催する競艇場をホームとしている選手は有利!
ナイターレースが開催されている競艇場に所属する選手は、普段からナイター時の練習が可能です。昼夜の変化に慣れている分、高い勝率が期待できるでしょう。
現在、ナイターレースが楽しめる競艇場は全7ヶ所。
〜ナイターレースが開催されている競技場〜
- 桐生競艇場
- 蒲郡競艇場
- 住之江競艇
- 丸亀競艇場
- 下関競艇場
- 若松競艇場
- 大村競艇場
住之江競艇場は一部のレースを除き通年、その他6つのボートレース場は、1年中ナイターレースが開かれています。また、最近はナイター開催のSGやG1レースも増えてきました。
ナイターレースを予想する際は2つのコツを押さえる
それでは実際に、ナイターレースを予想する際のコツをご紹介していきます。
コツ①:群馬、大阪、香川、長崎の4つの支部の選手に注目する
予想のコツの1つ目は、群馬、大阪、香川、長崎の4つの支部に所属する選手に注目して予想を立てましょう。
4つの支部には、ナイターレースを開催する競艇場しか所属していません。つまり、選手は普段からナイターで練習が可能です。
そのため、ナイターレースの特徴である「カクテルライトによる水面の反射」「大時計の針が見えない」「スタートが難しい」などの対策もしやすく、レースでは有利に働くということです。
レースに出場する選手の中に群馬、大阪、香川、長崎の4つの支部に所属する選手がいたら、ぜひ注目してくださいね。
コツ②:前走がナイターレースだった選手に注目する
予想のコツの2つ目は、前走がナイターレースだった選手に注目しましょう。
前走がナイターレースだった選手は、デイレースだった選手と比べ、ナイターレースのスタートや水面に適応しています。つまり、本来の実力を発揮したレース展開を見せます。
まとめ:水温や気温が下がりやすいので慣れている選手が有利!
今回は、競艇のナイターレースの特徴や予想のコツをご紹介しました。
- 気温や水温が下がるにつれ、モーターの出力が上がる
- 夕方は太陽の位置によっては大時計が逆光で見えないこともある
- ベテラン選手はナイターレースが苦手
- 若手選手の活躍により高配当が期待できる